top of page

Create Your First Project

Start adding your projects to your portfolio. Click on "Manage Projects" to get started

1st album 『Apricot forest』

2024.11.11. release

全9曲収録

01.アンズの森
02.ハイハイ
03.水鏡
04.日暮れが綺麗な理由
05.春の色を探して
06.人形は、幕間に踊る
07.蛹火
08.花は泳ぐ
09.朱いこべや

作詞作曲編曲 草陽炎

ジャケットデザイン Chiota Graphics

--------------------------------------
lyrics

01. アンズの森

背中に触れていた記憶は
なぜだか思い出せずにいる

迷い込む この森の果てには
いつしか見たはずもない
景色がみえる
色が残ってる

静かに散る あの日の心は
淡い光をみている
たゆたう道 佇む私は
春風に逆らっている

指切る少女の目に
私は目を眩ませ
この世界の形を忘れる

夢見る花びらに
私は手を重ねて
この世界の欠片を集める

何かを感じたいから
見えないはずの何かを
掴みたいから

あぁ...摘み取り、切り取る
押し花にして
束ねて
綺麗にして

刹那に咲く アンズの瞳は
今日も私を見ている
静かに散る あの日の心は
淡い光を見ている

たゆたう道 佇む私は
春風に逆らっている

----------------------------
02. ハイハイ

湿り気に 覗きこむ
蔦の根に 絡みつく
時に夢に 微笑む泥底には
この足首を見た

深い森に こびりつく
泥にうつる 空の果て
時に人に 刺しこむ枝影には
この指先を見た

風に、夢に、触りたい
いつしか立てない
凍えたわたしには
底の温もりが心地よい

Bite muddy sweets like an embryo‥

夢に夢に夢にハイハイ
泥に泥に泥にハイハイ

壊れない
まだね、壊れないのよ
もう森は見ないの
人を傷つけたいの
御伽はとうにないの

風に、夢に、触りたい
いつしか立てない
凍えたわたしには
底の温もりが心地よい

Bite muddy sweets like an embryo‥

夢に夢に夢にハイハイ
泥に泥に泥にハイハイ

泥の底 沈みこむ
温もりに 身を溶かす

-----------------------------
03. 水鏡

空は淡くて
他でもない
朝靄に触れる

でもね、夢現つ
瞬く光は
ほら白いまま

ゆらりゆら
舞い笑むあの星は
きらりきら
回る私‥

水面は浮かび
肺は裂ける
「この湖で泳ぎたいんでしょう?」
瞳は歌う
「このままで」と
ゆらゆれる境目へ

ケラケラ笑ってる魚たちは
黒く固まってるこの瞳をそう、
見つめている

ふらりふら
舞い笑むあの星は
くらりくら
回るわたし

ウソもなく
そっと泣いていたのは
水に浸る
あの瞳だけ

So, I'm awake

水面は浮かび
肺は裂ける
「この湖で泳ぎたいんでしょう?」
私は歌う
「そのままで」と
ゆらゆれる境目へ

あぁ‥
私はいないのよ
ねぇ、あぁ‥
また落ちていくのよ
あの星へ
水の中へ

----------------------------
04. 日暮れが綺麗な理由

また一日は
ほら同じまま
かげ重ねては
溶け落ちてく

一人この道は
ただの繰り返しは
残せない 残したい
足を止めてみる

空に一つ
それは思い出の波間に
浮かぶままに
あの日の日暮れが綺麗な理由

ふいに惑うから
無理に笑ってみた
意味もない わけはない
瞳閉じてみる

空に二つ
それは手と手の結び目に
にじむままに
あの日の涙が綺麗な理由

空に一つ
それは思い出の波間に
浮かぶままに
明日の日暮れが綺麗な
私が明日を生きてく理由

ごらん、暮れる空
これでよかったのか
きっと知らぬまま
揺らめいている

----------------------------
05. 春の色を探して

それは白い部屋の中
透明な時を重ねた世界
立ち止まる眠りは窓の外
舞いあがるレースの裾を見ていた

そっと絵の境目を
指に重ねたまま
今日もあの日の風は
春へ連れ出して

薄紅を浮かべて
霞へと手を伸ばした
行く先はわからないけれど
あの色を探してる

水彩は願いをまぜながら
風をつかみ記憶にときめいた世界

空の虚ろな目を
遠くに感じたまま
今日もあの日の夢は
春へ問いかけて

木漏れ日とゆらめいて
色彩はこぼれ落ちる
あの街はそこにあるけれど
また春は過ぎてゆく

薄紅を浮かべて
霞へと手を伸ばした
行く先はわからないけれど
あの色を探してる

春の日よ行かないで
にじむ空よ思い出して
行く先はわかってるけれど
あの色を探してる
また春は過ぎてゆく
わたしをのこして

----------------------------
06. 人形は、幕間に踊る

ステージは小雨の奥で
そっと眠ってる
今日も私は
つま先立ちで
星影待つ鏡の中で

月の光へ
目を眩ませて
心よ幕間に踊れ
彩りは雨
涙に添えて
私に染まるまで

ららりるらりら‥
幕間よ続け‥

世界は照らされすぎて
今日も叫んでる
音もないまま
この森だけは
フワリと裸になる私

月の光へ
目を眩ませて
心よ幕間に踊れ
彩りは雨
夜風にのせて
誰かに届くまで

ららりるらりら‥
幕間よ終われ‥


---------------------------
07. 蛹火

枯葉 燃える空 山の襞
マクは 夢扉 幻か

枯葉 燃える空 山の襞
マクは 夢扉 幻か

隙間から見えてきた
真実を隠して

鈴の音
Where is my heart?
マクは開け 右の目を洗い
鈴の音
Where is my heart?
燃える暮れ 叫び
紫の空に
架ける繭の橋

「ねぇ、もういいかい」
「まだだよ」
マクは溶け始めてる
「もういいかい」
「まだだよ」
ボクじゃないボクをみてる
「もういいかい」
「まだだよ」
言い終わらぬ上の句
「もういいかい」
「まだだよ」
誰かの焼ける記憶

Free‥
Good-bye my tree‥
何処、意味もない夢
透明な檻
灰と空と咲く夢
世界の声
朝焼け

舞う遺灰は天の川
あの空に還して
寂しさは忘れたわ
あの殻に残して

鈴の音
Where is my heart?
マクは開け 春日影もらい
鈴の音
Where is my heart?
大地を踏め 永久に
紫の空に
架かる繭の橋


----------------------------
08. 花は泳ぐ

まぶたに一つ
花が降って
森の声に目を覚ました

一面に咲く彩りは
道を飾り
音もなく宙に舞って
光りめざす世界
きっとあの日の声と

泳いでゆく花の中で
静かに終わりゆく運命
ここにいたいのよ
まだ夢を見る
ここから森を抜けて
生まれる新しい春へ
涙もつつみこむ
麗かな光にさわって
目を閉じる

あの日の喜びも後悔さえも
一つの場所へかえるみたい
舞う命はひらひらと
ほら、よりそって
やさしく手をかさね
風に運ぶ世界
そっと微笑みかけて

泳いでゆく花の中で
静かに置いてゆく夢
ここにいたいけど
もういかなくちゃ
ここから森を抜けて
手招くまばゆい明日へ
またきっとめぐり逢う
変わる世界、記憶の先で
その日まで‥

bottom of page